過去に犯した罪を話してくれた娘の交際相手

娘さんを思うが故、交際相手の男性について事前に調べていたご主人のお話をまとめてくれた奥様の体験談です。気取らず奢らず、言いたくもない過去をきちんと話した交際相手の男性はどんな方なのでしょうか？ ※体験談を元に、フィクションを交えて構成しています。弊社にご依頼いただいた案件ではございません。 娘が連れてきた交際相手 娘が交際相手を紹介したいと言ってきました。友人の紹介で知り合った相手は、26歳の娘よりも3歳年上のIT企業に勤める会社員ということは知っていましたが、娘は父親っ子で、夫は娘をとても大切に可愛がっていたので、夫はここ最近機嫌が悪く、なんだか寂しそうでした。 良く晴れた日曜日に、スーツ姿の男性が表れました。すらっとした長身でとても爽やかな好印象がもてる青年でした。礼儀正しく物腰も柔らかです。 私はすっかり気に入ってしまいましたが、夫は黙ったまま何も話しませんでした。 語りだした娘の交際相手 暫く私が色々な質問を繰り返し、談笑が続きましたが、男性が急にかしこまって言いました。 「お嬢さんと真剣な交際をしています。今日はお願いがあって参りました。」 一瞬空気が鎮まり青年の緊張が私にまで伝わってきました。 実は僕…と言いかけると娘が交際相手に目配せをして、いいわよそれは…、とか小さな声で話しました。それを振り払うように交際相手は私達にこう言ったのです。 「実は、僕は高校生の時にぐれた時期がありまして、暴力事件を起こし、人を傷つけてしまい保護観察処分になりました。通っていた高校は退学になりましたが、罪を償い定時制の高校から大学に進学し今の自分がおります。こんな僕ですが、娘さんを誰よりも愛し、幸せにします。どうか結婚を許してください。」 厳格な夫は、顔色一つ変えずに話を聞いています。私はさっきまで好印象を持っていただけにとてもショックでした。娘はそんなことまで言わなくてもいいのにと小さい声で交際相手に言っていました。 結婚を快く許した夫 重苦しい空気が流れたその時でした。初めて夫が口を開いたのです。 「よくそんな言いにくい話をしてくれたね。話してくれてありがとう。過去は過去だ。きちんと反省して頑張った君がここにいる。どうか娘を幸せにしてやってくれ。お願いします。」 「ありがとうございます。」交際相手は深々と頭を下げました。 夫から見せられた交際相手の身辺調査の結果 その日の夜、夫は私の目の前に封書をさしだしました。 それは、夫が探偵事務所に依頼した娘の交際相手の身辺調査報告書でした。学歴や仕事ぶり、評判、親の事が書かれていました。その中に高校2年生の時に起こした暴力事件がありました。私達に話してくれた通り、嘘偽りのない事実が記されていたのです。 「娘が心配だったから、挨拶に来る前に娘から聞いていた情報を元に知り合いの探偵事務所で調べてもらった。調査結果を見てそんな過去があったのかと思う反面、過去は過去だと思う自分がいた。もし彼がこの事を隠して娘と結婚したいと言ったなら、あの場で帰ってもらったかもしれない。事前に娘も多分言わない方がいいと言ったのだろうが、それを振り払ってまで言いたくもない真実を語った彼を私は気に入った。」 夫は静かに言いました。 探偵さん、真実を知らせてくれてありがとうございます。 私達が育てた娘の選んだ相手は、思った以上に立派な人でした。 夫も私も、寂しい思いもありますが、安心して娘を嫁がせられると喜んでおります。 身内の調査は探偵にお任せ！ あまり触れたくもない過去をきちんと話して許しを得たお相手の男性は、正直で素敵な男性ですね。末永く幸せになってください。 大切なお子様が結婚したい言った時、親として少しでも気になるようでしたら、中央リサーチ岡山にご相談ください。親身になってご対応させていただきます。